テレビ界のレジェンドでKSLアンカーを長年務めたディック・ナース氏が83歳で死去

2023 年 5 月 18 日、午前 11 時 40 分 | 更新日: 2023 年 5 月 25 日、午前 6 時 47 分

キャロル・ミキタ著

KSLTV.com

ソルトレイクシティ – KSL ファミリーとテレビニュース業界は伝説を失いました。長年アンカーマンを務めたディック・ナース氏が83歳で死去した。

1964 年の最初のニュース番組から 2007 年の最後のニュース番組まで、ディックは 43 年間にわたって KSL 5 ニュースの信頼できる代弁者となりました。

彼は3度のがんを克服した人でした。

1940 年にコロラド州グランドジャンクションで生まれたリチャードナースは、若い頃には容姿、知性、声のすべてを備えていました。

彼は KRAX ラジオでラジオ放送のキャリアをスタートし、グランドジャンクションでコロラド州西部とユタ州東部に AM と FM を放送しました。

彼のテレビへの転向は、1964 年に兄を訪ねるためにソルトレイクシティに立ち寄ったことから始まりました。ディック氏は、KSLが彼にポジションを提供したとき、サクラメントへの仕事に向かう途中だった、そしてその後は歴史になったと語った。

一人でニュースデスクを1年間務めた後、KSLは気象予報士のボブ・ウェルティとチャンネル4のスポーツキャスターのポール・ジェームスを引き抜き、史上最も長く続いている最も人気のあるアンカーチームの1つが誕生した。

このチームの昇進は継続的でした。

「新番組を最も楽しみにしています。ヌールス、ウェルティ、ジェームズによるチャンネル 5 の一番のニュースです。カラーで、平日午後 6 時と午後 10 時に放送されています。これが放送局とチャンネル 5 に注目する人が増えている最大の理由です。」

ディックはまた、ブルース・リンゼイ、シェリー・トーマス、キャロル・ミキタ、ルース・トッド、ディーニー・ウィマーとともにアンカーを務めた。

私の親愛なる友人であり指導者であるディック・ナースの死を悼んでいます。彼の元気いっぱいの声と、より大きな存在感が恋しくなるでしょう。彼は私のキャリア中、いつもとても親切で親切でした。 #感謝 #KSLTV pic.twitter.com/tsZPnjO8FQ

— ディーニー・ウィマー (@DeanieWimmer) 2023 年 5 月 18 日

最初にマーク、次にケビン・ユーバンクがウェルティ引退後の天気予報のアンカーを務め、ジム・ナンツ、クレイグ・ボーラージャック、トム・カークランドが彼と一緒にスポーツのアンカーを務めた。

KSL のニュースマンとしての 43 年間で、彼は控えめに見積もっても 20,000 以上のニュース番組を担当しました。

彼の最初の大きな話題は、1965 年 11 月 11 日の飛行機事故でした。

速報：テレビ界のレジェンドであり、KSLのアンカーを長年務めたディック・ナース氏が83歳で死去した。彼は何というキャリアと人生を送ってきたのだろう。この時点で私たちは彼の家族とともに祈ります。 https://t.co/t4iugAqaRu

— ダン・ラスコン (@TVDanRascon) 2023 年 5 月 18 日

「88人を乗せたユナイテッド航空727型機は今夜、ソルトレーク市営空港に不時着した際に爆発して真っ二つに砕けた」とディック氏は報告した。この事故では43人が死亡した。ソルトレークに墜落したとき、飛行機はニューヨーク市からサンフランシスコに向かっていた。

ディックの心に近いのは、1967 年のベトナム戦争の取材旅行でした。そこで彼はユタ州の水兵や兵士がそこで奉仕していることに気づきました。

基地から戦艦まで、彼はユタ州の軍人の話を持ち帰ってきました。

「とても多くの人が、私たちが帰るとき、『母に電話して、大丈夫だと伝えてくれませんか？』という一つの返事をしたのです。」

彼は思い出して感情的になってしまった。「それから私は母親たち全員に電話をかけました。『ねえ、トムがあなたに電話して、『こんにちは、彼と話したんだけど…』って言ってほしいのよ。」

ディックは戦時中にベトナムに行ったユタ州のテレビ記者ただ一人で、1997年に帰国した。

「1967年にベトナムを離れたとき、まさかベトナムに戻るとは思っていませんでした」とディックさんは振り返る。そのとき、ベトナム人がアメリカ人やアメリカとの関わりについてどう感じているかを知ることができた、と彼は語った。

彼が取り上げた他の大きな記事には、テッド・バンディ殺人事件、オグデンのハイファイ殺人事件、マーク・ホフマン偽造事件と殺人事件、原理主義者で一夫多妻主義者のジョン・シンガーが法執行機関によって射殺され、その9年後に家族による報復攻撃が含まれた。

彼のキャリアのハイライトの中には、2002 年冬季オリンピックでの 2 つの瞬間がありました。彼とディーニー・ウィマーはユタ州への聖火に同行するためギリシャを訪れた。そしてディックは、リレーで聖火を運ぶ人に選ばれた一人だった。彼は感動し、光栄に思いました。

ディックは視聴者に対する KSL チームの顔であり、声でした。

「ニュースについて一つ言えるのは、ニュースがたくさんあるということです。ニュースは貨物列車のように毎日届けられます。ここチャンネル 5 には、いつ何が起こったのかを常に最新の情報を提供してくれるフルタイムのニュースクルーがいます」と彼は語った。思い出に残るプロモーションで。

2019年、レポーターのキャロル・ミキタが最後にもう一度ディックにインタビューした。彼の真剣な表情の有名な宣伝ポスターがありました。

「おそらく、それは私が毎晩本当に感じていたことを表していると思います」とディックは語った。「放送開始まであと10秒、私はおそらくそんな表情をしていたでしょう。」

彼はそれを見逃したのですか？

「自分のしてきたことが本当に懐かしい。一番大きかったのは一緒に働いた人々だった」と彼は語った。そして、彼が最も恋しかったのは、気象学者のウェルティとスポーツキャスターのジェームズの二人でした。二人とも2019年に亡くなった。

彼らは放送の殿堂入りを果たした象徴的なチームとなりました。

彼らが大会からKSLに参加するためにやって来たとき、彼は緊張していましたか?

「そしたら怖かったよ！」彼が笑いました。「でも、すべてがとてもうまくいきました、とてもうまくいきました。」

「『あなたは新参者ですね、私たちよりもずっと若くて経験が浅いのですね』なんて質問は一度もなかった。「決して、彼らはそのことについて何も話しませんでした。彼らは素晴らしかったです、あの二人は私にとって兄弟のようなものでした、キャロル、彼らは本当にそうでした。」

彼は毎晩、あらゆる脚本のあらゆる言葉に厳密に従う人として記憶されていました。彼は言葉と細部に焦点を当てた。

「これは私のOCDの症状を少しカミングアウトしたものですが、私は何かでつまずきたくありませんでした。私はいつも記者に、この話を変えて、代わりにこれを言って、この行をカットしてもよいかどうか尋ねました。そして、たいていはイエスでした。」だから、それがすべての背後にある理由であり、私はただそれを正しくしたかっただけです」と彼は説明しました。

1980年にディックが非ホジキンリンパ腫という悲惨な診断を受けたとき、彼のキャリアはほぼ終焉を迎えた。

「彼らは私の首の横、胸の高いところに腫瘍を見つけました…そして彼らが診察したところ、それは癌であり、首から胸、腹部まで3段階に広がっていました」と彼は語った。

ディックさんは化学療法を受け、体重が60ポンド減り、髪の毛もすべて抜け落ちたが、仕事に復帰した。再び目に涙をため、喉が詰まりながら彼は私にこう言った、「かつらをかぶって仕事に戻りました、そしてKSLの皆さん、それが私が彼らを愛している理由だと思います、私たちは一緒に泣きました、そして、『おかえり』ディック、あなたなしでは同じではありません、私たちはあなたを取り戻さなければなりませんでした！」

回復中の共同アンカー、シェリー・トーマスとのインタビューで、彼女は「これまで経験してきたことを経て、今何を感じていますか？何があなたの心を巡っていますか？」と尋ねた。

「あなたは何よりも命の大切さを理解していると思います」とディックさんは語った。「だって、誰かが『おい、君は癌だよ』って言うのは怖いからね。そして、私は40歳で、40歳になったばかりです。私はまだ若いですし、やりたいことはまだたくさんあります。そこで、少し落ち着いて自分の人生を評価して、こう言いました。「これをなめるために、そして私はそうします。つまり、私が今そこにいて他の人々のために癌と闘っているのが見えるのです。」」

そして彼がそうした戦いを繰り広げた。ディックは何十年もの間、がんの治療法を求める戦いに心血を注いだ。がんを患っていると知って電話をかけてきた何百人もの人たちを、彼は応援した。彼は、がんに関する研究が行われた夜のニュース番組でも、その小さな黄色のショーツを履いていました。視聴者がアメリカがん協会にさらに 50 ドル寄付すると約束したからです。

そして1996年、ディックは再びガンと闘い、今度は前立腺ガンとなった。

医師は早期に発見し、リンパ節や周囲の組織には転移していませんでした。重要なのは早期発見であり、身体検査と血液抗原検査の両方を行うことだと当時の医療記者エド・イェーツに語った。

「男性は時々、特に前立腺の悩みについて話したがらないことがあると思います。一度このようなことを経験しなければならないと、『自分は半分男だ』と感じてしまうからです」と彼はそのインタビューで語った。「そして、信じてください、あなたは違います。医師は私が以前のように自分の生活を完全にコントロールできることを期待しています。」

そして17年後、72歳の時、再び戦いが始まった。ディックさんは4カ月前にしつこい喉の痛みを経験した後、ウイルスが原因の扁平上皮がんと診断された。

「彼らは私の舌の奥のあたりに腫瘍を見つけました」とディックさんは語った。

黄金の声を持つ男は咽頭がんを患っていた。その腫瘍はゴルフボールとほぼ同じ大きさでした。医師はそれを除去し、治療できなかった部分は放射線療法と化学療法で治療しました。

「幸いなことに、かなりひどいようですが、それが最も簡単に治すことができます」と彼は言いました。

週に5日、6週間にわたり、彼はテーブルに登り、マスクを着用し、高レベルのX線ビームで11回ザッピングする機械の下でじっとしていました。施術は痛みはありませんでしたが、後遺症はありませんでした。

「ひどい日焼けのように、喉は常に炎症を起こし、火傷を負っています」と彼は言いました。

最初は怒っていたが、自分自身についてもっと学ぶことができた、と彼は語った。

「そうですね、私の中にはまだ少しの闘いがあったと思います。そして、私には生きるべきことがたくさんあります」と彼は言いました。その中には彼の妻、息子、継子、孫、そして数え切れないほどの友人が含まれていました。

2013年2月にLDS病院で行われた30回目となる最後の放射線治療には15分かかったが、その後は放射線療法士らを含む周囲でハイタッチやハグが行われた。

ディックさんは妻のデブと息子のデインをそばに置き、がん患者が最終治療後に行うベルを鳴らした。

彼は流動食で体重が 20 ポンド減り、何も味わうことができませんでしたが、好きな食べ物がいくつかあることを楽しみにしていました。

「味がわかったら、まず、クラウトドッグとチリドッグを 3 匹ずつ買うつもりです。それを目指して頑張ります!」

「私は果たさなかったが、果たしたかのように見えたあの誓いを本当に気にかけていた人として記憶されたいのです。」ディック氏は2019年にこう語った。

彼が自分自身に課したその静かな誓いは、ジャーナリズムの高い基準を保つことでした。アメリカの一部の人々がジャーナリズムをフェイクニュースと考えるようになったことほど、彼を悩ませたものはなかった。

早めの休みの日は @kslnewsradio のナイトサイドプロジェクト。ディック・ナースが引退しようとしていたので、私たちは装飾用に彼のポスターを盗みました。彼が引退したとき、私たちはスタジオを「ディック・ナース記念スタジオ」と呼びました。今度は公式にしましょう。ディック・ナースよ、安らかに！ @EthanTeton pic.twitter.com/UyL72rFpIJ

— アレックス・キリー (@AlexKirryKSL) 2023 年 5 月 18 日

「私たちは国民の敵ではありませんし、かつてもそうでしたし、ジャーナリストとしてその肩書を背負う責任があると個人的に知っている人を支持します。それは非常に尊敬される職業です」と彼は語った。「そして、ご存知のとおり、この国では報道の自由があるので、報道の自由を非常に真剣に受け止めています。ジャーナリズムは素晴らしい職業であり、テクノロジーに関係なく、常に私たちに必要とされる職業です。誰かがあなたの答えを見つけて、あなたにこう言わなければなりません。それが私たちのやっていることです。」

KSL 5 の視聴者は、彼がニュースを伝えると信頼しており、情熱を持ってそれを行っていましたが、彼の「実物よりも大きい」イメージにもかかわらず、私たち全員に知らせるためにプライベートな課題を共有したいとも考えていました。彼は私たちの一人でした。

2007年11月28日、KSLはディックの最後のニュース番組のためにレッドカーペットを敷いた。

ディックと妻、そして息子は、長く輝かしいキャリアを終えて放送を終了することを承認した夜、リムジンでブロードキャスト・ハウスに到着した。

彼は私たちが何者であったか、そして今もこうであると定義しました。「目撃者ニュース、それは私たちの名前以上のものであり、それが私たちの仕事なのです！」

ディック・ナースは放送界のレジェンドであり、多くの人にとって大切な友人でした。

ディックの葬儀は5月26日金曜日午後1時に行われる。礼拝のライブストリームはKSLTV.comで視聴できる。